2014年2月24日月曜日

『覚書 吉野登美子』について


1月末に『覚書 吉野登美子 八木重吉の妻・吉野秀雄の妻』(中島悠子まとめる・ブックワークス響発行)を上梓いたしました。以前書いて自家本としたものの、より多くの方に読んでいただきたく、校正・校閲の上、著作権者のゆるしを得て出版したものです。 
そして京都の恵文社一乗寺店さんに販売をお願いしたところ、お引き受けいただけるということで、急遽昨日、お店にも伺いました。今後、ウェブでの販売もしていただけるとのことですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。A5版84頁、定価1,400円+消費税です。私宛にメッセージをいただければお送りすることもできます。

吉野登美子さんがどういう女性であったかということを語ろうとすると、いちばん肝心なところがこぼれてしまいそうなので、今ここで言葉にするのは難しいです。お読みいただければ幸いです。
 
お読みくださる方への贈り物というイメージで、雲のような薄紙を巻いて裏にシールを貼り包装してみました。

2014年1月18日土曜日

『明治・大正のかわいい着物 モスリン』


『明治・大正のかわいい着物 モスリン』(似内恵子著・誠文堂新光社)が
できてまいりました。
この度は編集をさせていただいています。

はじめに企画を聞いてモスリンのことを調べたところ、
戦後はモスリンの本がなんと一冊もないことに気づきました。
(いや、戦前にも、図案などではないモスリンの本は、
おそらく『毛斯綸大観』1934 しかないのです。)

ですので京都古布保存会のモスリン・コレクションを掲載するだけではなく、
この一冊でモスリンのことがあれこれ分かる本にしよう、ということになりました。

明治維新前後に日本にもたらされたウール・モスリンは、
着物という日本独自の衣裳の中で、また、
日本人の「意匠しなければ気がすまない民族性」によって
さまざまな図柄に染められながら、
着物がすたれ、化繊が台頭する戦後までさかんにつくられます。

「平織りのため弱い生地である」ことや「(絹に比べて)虫がつきやすい」ために、
絹よりも軽く見られたモスリンですが、
「手触りがやわらかい」「染めたときの発色が美しい」ため、
今日では好んで使うデザイナーさんや染織作家さんもおられます。

確かに、化繊と比べると、モスリン(ウール・モスリン)は、
段違いによい素材なのです。

そのようなわけで、未来のモスリン・ルネッサンスをも夢見ながら、
編集いたしました。

どうぞよろしくお願いいたします m(_ _)m 


2014年1月13日月曜日

ファックス番号変更のお知らせ



ファックス番号が03-6318-1858に変更になりました。

よろしくお願い申し上げます。

2014年1月2日木曜日

謹賀新年


あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
Happy New Year!! BONNE ANNEE!!

こちらの年賀状の元気なお嬢さんは、

のための資料を探していて見つけた、

『呉服モスリン店廣告圖案集』(1930=昭和5)という本のイラストです。
描いたのは、のちにキリンビールなどの
ポスターを描いた多田北烏。
私たちもこのお嬢さんに負けないよう、


元気な一年を過ごしたいものですね。


ちなみに、今回『明治・大正のかわいい着物 モスリン』を出した
誠文堂新光社(創業時は誠文堂)が
『呉服モスリン店廣告圖案集』の版元であったというおまけつき。



本との出会い、今年も楽しみです。